・「次世代型サラリーマン」のモデルケースを知りたい
この記事では、このような疑問にお答えしていきます。

こんにちは、くりあす(@kuriyaslog)です
2019年5月、終身雇用についての明言が世間を揺るがせたのを覚えているでしょうか。
リンク:「終身雇用難しい」トヨタ社長発現でパンドラの箱開くか
これは、かつて謳われていた「大企業に入ることができれば安定だ」という幻想が終わりを迎えようとしていることを意味しています。
当時就職活動中だった私にとっても、ひとつの衝撃ではありましたが、「確かにそうだよね」といった実感もありました。
経営が安定している企業であっても早期退職を募っていたことなどから、どんな企業であっても未来永劫の安泰はありえないと考えていたからです。
そんな中、Twitterのタイムラインでこの書籍を知りました。
僕の著書『転職と副業のかけ算』が本日より書店に並びます。これまでの発信を詰め込んでいるので、お盆にゆっくり読んでキャリアを考えてみてください。是非レビュー頂けたら嬉しいです。#moto本 pic.twitter.com/ZKYUlQzmw9
— moto (@moto_recruit) August 8, 2019
上記のように、これからのサラリーマンの在り方を実践している先駆者の考えがまとめられたこの書籍について、社会人0年目の私なりの要約と感想をお伝えしたいと思います。
自分の価値を見直すことになるとともに、きっとあなたの刺激となると思います。
早速、ご紹介していきましょう。
書籍の基本情報
1987年長野県生まれ。地元の短大を卒業後、ホームセンターに入社。リクルートや楽天など4度の転職を経て、現在は本業年収1000万円、副業年収4000万円を稼ぐサラリーマン。都内の広告ベンチャーで営業部長を務める傍ら、ブログ「転職アンテナ」などを運営し、2019年には日本最大級のASP「バリューコマース」から年間MVPとして表彰。各種SNSを通じて、転職や副業、キャリアや営業戦略に関する知見を発信し、Twitterのフォロワーは1年で5万人を突破。連日のように転職や副業を考える多くのサラリーマンの悩みに答えると同時に、「東洋経済オンライン」や「新R25」など数多くのメディアにも取り上げられている。
著者のmotoさんは32歳で5社目のジョブホッパーであり、本業+副業で5000万円を稼いでいる方です。
先日、6社目が決まったとツイートしていらっしゃいましたね。
おかげさまで無事に6社目の転職が決まりました。業界とポジションを同じくして目標であった年収1,500万のオファーをいただきました。まだまだ市場価値上げていきます。 https://t.co/5ywU5KhRsC
— moto (@moto_recruit) October 11, 2019
給料はもらうものではなく「稼ぐもの」
という意識の下、著者がどのように考えてジョブホッパーとなるに至ったのか、どのような意識をもって職を渡り歩いてきたのか、その考えを垣間見ることができます。
ここからは、この書籍を読むべき人とその理由、要約、感想をまとめていきます。
この書籍を読むべき人とその理由
この書籍を読むべき人は・・・と書きたいところですが、社会人にもなっていない若者から「○○のような社会人の方」とは申し上げにくいので、一部割愛させていただきます。

その猫、小心者につき
ただ、就職活動を控えた大学生・大学院生にはぜひ読んでもらいたいと思います。
転職と副業って掲げているのだから社会人向けでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
大企業神話が崩壊しつつある時代、自分の乗っている船(=企業)がいつ沈むともわかりません。書籍中にもこの例えが用いられています。
沈みゆく船と運命をともにするか、生き残るために手段を構築するか。社会人になる前に読んでおくことで、ひとつの心構えができるのではないかと考えます。
この書籍の要約
この書籍のポイントは以下の3つだと考えています。
要約②:市場価値(=生産性)を高める5つの力を磨く
要約③:1万人に1人の価値を持つ人材になる
ひとつずつ説明していきますね。
要約①:「生き残る力」を自分自身が身につけておく必要がある
どんなに大きく頑丈な船(=企業)だとしても、傾くときは必ずやってくるでしょう。
リストラという砲撃がいつ自分にあたるかもわかりませんし、倒産という事故にあっては船にしがみついたまま運命を共にしたくはありません。
時代の変化に伴って、企業だけでなく個人にも変化が求められています。働き方や教育、子育てなど、すべてにおいて”正解”がなくなった現代社会を生き抜くにはどうすべきか――。その答えは「個人で稼ぐ力を持つ」ことだと思います。
生き残りたければ、他人任せにするのではなく自分自身の手で、「個人で稼ぐ力を持つ」必要があるのではないか、と述べられています。
個人で稼げる状態を実現していくために、後述する市場価値を高めていくことが、ひとつの自己防衛策となり得るということでした。
要約②:市場価値を高める5つの力を磨く
市場価値、すなわち市場からの評価を高める5つの力とは、以下に示す5つを指します。
② 構造的に物事を捉える力
③ 物事を俯瞰したうえで、課題を特定する力
④ 課題に対して仮説を立て、誰にでもわかりやすく話せる力
⑤ ①〜④を用いて組織をマネジメントする力
ざっくり要約すると「自分の仕事をちゃんと理解したうえで、どんな人にでもわかりやすく説明できて、行動を伴っている人」を指している、と述べられています。
著者は「小学6年生にもわかるように説明すること」を意識してきたそうですが、考えてみると非常に難しいです。なにせ、背景知識もほとんどなく、専門用語もわからないことがほとんどですからね。
しかし、これらは決して特別な能力ではなく、普段の仕事で誰でも身につけられるとも述べられています。自分の意識ひとつで、物事の見え方も大きく変わりうると考えさせられました。
要約③:1万人に1人の価値を持つ人材になる
ホームセンターの人事として出した成果に転職をかけ合わせて年収を上げ、転職を繰り返した経験に副業をかけ算することで収入を増やしてきました。同時に、様々な業界を渡り歩いたことで、自分の市場価値を高めてきました。
市場価値を高める上で大切なのは、キャリアの「かけ算」です。
まさしく、書籍のタイトルでもある『転職と副業のかけ算』、その本質に迫るところですね。
4回の転職を経た著者のように、それぞれの環境で得たものと、副業で培ったものとをかけ合わせていくことで自分の価値を向上させることは十分に可能であると思いました。
転職を前提として就職する方はあまり多くはないかと思いますが、自分の市場価値を意識していくことでキャリアアップを目指すのもひとつの手段ではないでしょうか。
この書籍の感想
この書籍について思ったことを2つに分けてお伝えしていきます。
感想②:副業を通じて自分をブランド化していきたい
ひとつずつ説明していきますね。
感想①:「成果」に繋がる働き方を意識していきたい
著者がキャリアアップをする過程で学んだ「働くうえでの考え方」について述べられている章があるのですが、どのような環境でも意識ひとつで得られる経験値を上げられると感じました。
例えば、著者は以下のように述べています。
ホームセンターに入社した僕がまず取り組んだのは、「自分が目指す姿」や「やりたいこと」を周りの人に言い続けることです。
この意識は意外と思いつくような気もしますが、著者はこれを継続し、行動し続けていました。
行動を起こし続けた結果、入社1年後には同期よりも圧倒的な知識・経験を得ただけでなく、物事を見る目線や考え方にも影響が及んでいたといいます。
働いていく中で何かを意識できるか・できないかによって、同じ行動でも得られる経験に差がでてくるのであれば、これから始まる社会人生活で意識しないわけにはいかないと考えました。

ベイビーステップですね
感想②:副業を通じて自分をブランド化していきたい
「転職=motoさん」「副業=motoさん」といったような構図がブランドです。
「○○ができる人」というブランドがあるということは、副業で稼ぐことの必要条件であるということに、深く納得させられました。
学校生活を思い出すと、

勉強のことなら○○くんかな

あのゲームなら△△がめっちゃ強いってよ
のように、大体聞く人は決まっていたように感じます。
よく考えてみれば、これもある種のブランド化だったのかなと思いますね。
Twitterやブログでは、既に「ブランド化」している方が多くいらっしゃいます。
その方たちに準ずるような、あるいは追い越すような人材になれるかはまったくわかりませんが、せっかくブログやTwitterといった行動を起こしたのですから、意識してできることには挑戦していきたいですね。
また、ある看板が自分の代名詞になるということは自分への自信に繋がるとも述べられていますので、ぜひ実践を以ってこれを証明していければと考えています。

自戒です
まとめ:自分の市場価値はいくらでも磨ける
これからのサラリーマンの在り方を実践する著者の考え方を学べる、非常に有用な1冊だったと改めて感じました。これから社会人となる方にはぜひ読んで欲しいオススメの1冊ですね。
いまは大学院生ですが、社会人になってからのキャリアについて考えるきっかけとなりましたし、小さな意識を積み重ねていくことで市場価値の向上に努めていきたいと思います。

転職するかもわからない状態なんですけどね・・・
この記事は以上となります。
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それでは。