『本当に頭がよくなる1分間ノート術』ノートは復習が前提【書評】

書評
どのようにノートを取ればいいのか知りたい
『本当に頭がよくなる1分間ノート術』を読んだ人の感想が知りたい

この記事では、このような疑問にお答えしていきます。

 

くりあす
くりあす

こんにちは、くりあす(@kuriyaslog)です

今回はこちらの本をご紹介していきます。

書籍名:本当に頭がよくなる1分間ノート術
出版日:2014年7月2日
著 者:石井貴士(いしい・たかし)
発行所:SBクリエイティブ
略歴

作家。(株)ココロ・シンデレラ代表取締役。
1973年愛知県名古屋市生まれ。東京都町田市立つくし野中学校卒。私立海城高校卒。代々木ゼミナール模試全国1位、Z会慶応大学模試全国1位を獲得し、慶應義塾大学経済学部に合格。ほとんど人と話したことがないという状態から、テレビ局のアナウンサー試験に合格。アナウンサー在職中に、「アナウンサーを辞めて、ゼロからスタートしてビッグになったら、多くの人を勇気づけられるはず!」と思い、本当に局アナから無職に。その後、世界一周旅行に出発し、27カ国を旅する。帰国後、日本メンタルヘルス協会で「心理カウンセラー資格」を取得。2003年に、(株)ココロ・シンデレラを起業。著書『本当に頭がよくなる1分間勉強法』(中経出版)は57万部を突破し、年間ベストセラー1位(2009年 ビジネス書 日販調べ)を獲得。現在、著作は合計で47冊。累計150万部を突破するベストセラー作家になっている。

「ノートの取り方の必勝法」を長年考え続けてきた著者が、頭の中を整理するために学生時代から実践してきた、ノートの作り方の「正解」をまとめた書籍となります。

 

私も長い学生生活でノートを取ってきましたが、そのほとんどは一時的なメモとしての役割しか果たしていませんでした。これは頭の中がぐちゃぐちゃとなる原因になりかねません。

くりあす
くりあす

これはノートを取る目的に反するそうです

ノートはどのように使っていけばいいのか
復習するためのノートとはどのようなものなのか

そんな疑問をもって、お読みいただければと思います。

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私たちはどうしてノートを取るのか

「ノートを取る」と聞いて、まず思い浮かべるのは授業や講義でしょうか。

私たちは小学校に入学してからというもの、ノートを取り続けていますよね。

 

しかし、実際にノートを取る機会はもっとたくさんあるはずです。

くりあす
くりあす

あなたは何を思い浮かべますか?

ノートを取る機会はどこにある?

例えば、以下のような機会が挙げられます。

授業や講義の板書を写すため
試験などに向けた勉強のため
入手した情報を整理するため
ブログ記事の構成を練るため
もちろん一例に過ぎませんので、もっと幅広く使っているかもしれません。

 

しかし、ほとんどの人は「ノートを取って終わり」となっていると著者は言います。

ほとんどの人は、「備忘録」程度にノートを取っています。

そうではなかったとしても、「先生の言っていることで、大切なことをノートに取ろう」と思ってノートを書いています。

くりあす
くりあす

ただ終わってしまうのでは意味がないんですね

復習を前提としてノートを取るべき

著者の考えるノートがこちら。

最強のノートとは、「記憶喪失になったとしても、そのノートを見るだけで、あなたが復活して大成功できる」、そんなノートです。

男性A
男性A

記憶喪失なんて大袈裟な!

と思いませんでしたか?

くりあす
くりあす

私は思ってしまいました(未熟)

しかし、記憶を失くす状況まで想定してノートを取ってこそ、有意義になるとのこと。

 

すなわち、その場で理解するためでなく、後で見直すためにノートを取るんです。

もし内容を忘れたとしても、ノートを見返すことで思い出すことができますからね。

 

「復習を前提に」という点が著者からのメッセージのひとつだと感じました。

 

私たちは何をノートに取るべきなのか

「ノートは復習を前提に取るもの」と先程述べましたね。

では、ノートに取るべき内容とは何なのか、疑問に思いませんか?

 

女性A
女性A

ただ言われたことを書けばいいんじゃないの?

と感じてしまった方は、ノートを十分に活用できていないかもしれません。

 

単に板書を写すだけがノートではない

冒頭にも述べたように、私たちが取ってきたノートは、

授業や講義の板書を写すため

が大多数ではないかと思います。小学校に始まり、今でもなお続いていますよね。

くりあす
くりあす

これまでに消費したノートは数知れず

 

しかし、ただ写すだけのノートで、何か学びを得ることはないと考えます。

先程述べたように、ほとんどの人は「ノートを取って終わり」となっているためです。

 

相手が伝えようとする真意をノートに取る

「ノートを取って終わり」を避けるには、見直すためのノートとして取るべきです。

このとき、必ずしも、書かれたこと・言われたことなどの「内容すべて」をノートに取る必要はないと、著者は述べています。

相手が何を伝えようとしているのか
相手が「重要だ」と思っていることは何か
相手の意図するところ(=真意)をノートに取ればよいとのこと。
男性A
男性A

相手が伝えたいメッセージは何だろう?

と考えながらノートを取ればよく、他は捨ててもよいというのです。

(前略)いずれ復習すると思えるところだけをノートに取るのです。

捨てる決断をしながら、ノートを取るのです。

 

くりあす
くりあす

結構尖ったことが書かれてるなあ

と思っていましたが、内容すべてを書き写して力尽きるよりは、そのエッセンスを抽出してノートに取り、相手の話していることに集中するほうが合理的とも思えます。

 

あくまで「相手が話していること」がメイン。
「黒板に書かれていること」は理解のためのサブ。
復習を前提とするからこそできる方法とも言えるでしょう。

 

「自分が考えたこと」もノートに取ってよい

ノートには相手の意図するところ(=真意)だけでなく、

自分が何を考えたか
自分がどのように考えたか

を記しておくことも重要だと、著者は述べています。

 

一瞬ぱっと頭に浮かんだことを後で書こうとして、そのまま忘れてしまった経験ってありませんか?人間の脳は忘れるようにできているので、しょちゅう起こっても不思議ではないですよね。

くりあす
くりあす

三歩で忘れるはホントに起こる

 

このような「思考の過程」を文字に起こすことが肝要だと私は考えました。

結果だけ記しても、そこに辿り着く道筋を忘れては元も子もないですからね。

 

まとめ:ノートは取って終わりではなく復習が前提

これまでのノートの使い方では意味がない!と思わせてくれる1冊でした。

どちらかというと学生向けに書いてあるような印象ですが、この本の内容は社会人でも十分に応用が利くと思います。

 

復習を前提としてノートを取るべき
相手が伝えようとする真意をノートに取る
「自分が考えたこと」もノートに取ってよい

 

「1分間」というワードも、復習を前提としたものになっています。効率を追求したノート術の真髄は、あなた自身の目で見ていただくのがよいと思います。

より効果的なノートの取り方を学ぶためにも、ぜひ『本当に頭がよくなる1分間ノート術』を読んで、その手法を会得してみてください!