頭の中で考えがまとまらず、もやもやする方
論理的思考を鍛えていきたいと考えている方

ゼロ秒思考って何?一体どんな本なの?
この記事では、このような疑問に答えていきます。
こんにちは、くりあす(@kuriyaslog)です。
皆さんは、頭の中で考えがまとまらず、なんだかもやもやしたことはないでしょうか。そのようなもやもやを解決するための考える力・論理的思考力を身につけたいと思ったことも少なくはないと思います。

私自身もその一人です
この書籍に述べられていることを実践していくことによって、
自覚していなかった自分の考えを見つけることができる
悩み・考えを文字に起こすことでもやもやを解消できる
などといった、思考力を身につけることが可能です。
具体的には、後ほど説明する「メモ書き」トレーニングの継続により、「ゼロ秒思考」が実現できるようになるでしょう。概要を述べていきたいと思いますので、ぜひこの記事の内容をご活用ください。
作者について
1978年、東京大学工学部 卒業。(株)小松製作所で建設現場用の大型ダンプトラックの設計・開発に従事。1983年よりスタンフォード大学大学院に留学し、機械工学修士、修士上級課程を修了。
1986年、世界的なコンサルティング会社であるマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。経営戦略の立案と実行支援、マーケティング、新事業立ち上げなど多数のプロジェクトをリードし、クライアントである企業の大規模経営革新を支援。
マッキンゼー・アンド・カンパニーにて培ったノウハウを活かし、様々な書籍を執筆されていらっしゃいます。ブレークスルーパートナーズ株式会社のホームページには、ゼロ秒思考やメモ書きに関するブログ記事もありますので、ぜひご参照ください。
書籍について
どんな人間であっても考える力は一律に備わっていますが、それを十分に発揮できていないと筆者は考えています。備わっているはずの考える力を身につけ、磨いていくための「メモ書き」トレーニングによって、頭の中の考えをまとめられるようになります。
その究極形が書籍のタイトルにも掲げられている「ゼロ秒思考」とされています。
ちなみに、これらの内容を一部抜粋しマンガと併せてまとめている書籍もありますので、興味のある方はぜひご参照ください。
赤羽雄二『マンガでわかる!マッキンゼー式ロジカルシンキング』(2015)宝島社
概要・感想
「考える」ことのイメージ
「考える」ということをイメージしやすいのは、オーギュスト・ロダンが制作した『考える人』ではないでしょうか。腰をかけて、肘を膝につき、手に顎をのせて俯いている・・・まさしく考えているように見えると思います。
時間をかければ考えが深まるとは限らない
これらに(恐らく)共通していることは、時間をかけてしまっている、というところだと思います。

えっ、時間をかけたほうがいい考えが浮かぶんじゃないの?
と感じるのも当然かと思いますが、この書籍においてはそうではないと述べられています。
すなわち、時間をかければ考えが深まるとは限らない、ということです。
2つの欠如が「考える」ことを律速している
一方で世の中には、即断即決してどんどんことを前へと進めていく方もいらっしゃいます。これら二者の違いは、考えるという訓練の欠如と、生産性という概念の欠如であると筆者は述べています。
この書籍は、前者のトレーニングとして「メモ書き」を実践していくことで後者の解決へと導き、判断を次々と下せるようになるためのものであると考えます。
「メモ書き」のススメ
この書籍で語られている「メモ書き」とは、以下のようなものです。
具体的には、A4用紙を横置きにし、1件1ページで、1ページに4〜6行、各行20〜30字、1ページを1分以内、毎日10ページ書く。
やっていること自体は毎日メモを書くだけと非常にシンプルですよね。1件とはひとつのテーマのことですが、例えば以下のようなものが挙げられます。
瞬間的に物事を捉える「ゼロ秒思考」
テーマは何でもよく、頭に浮かんだものを躊躇せずに書くと述べられています。
浮かんだテーマにそって思っていること・考えたことをささっと書いていき、出てきたものをさらに掘り下げ、また別の角度から捉え直すことによって頭の中を整理していきます。
この継続によって、瞬間的に物事を捉えられるようになり、「ゼロ秒思考」へと繋がっていきます
ゼロ秒思考とメモ書きに関する筆者の記事がありましたので、リンクを載せておきます。
ダイヤモンドオンライン 思考力を確実にアップさせる「メモ書き」の方法
まとめ:「ゼロ秒思考」は生産性を向上させる
非常にシンプルな「メモ書き」によって考えるという訓練を積み、考えるプロセスを限界まで短縮することによって生産性を向上させることが可能であると感じた1冊でした。
論理的思考の極致である「ゼロ秒思考」を目指して、私自身もメモ書きに取り組み続けていきたいと考えています。読者の方にもぜひ実践していただいて、その効果を実感していただければと思います。
この記事は以上となります。
それでは。