反対に質問しないほうがいいことって何だろう?

こんにちは、くりあす(@kuriyaslog)です
幸いにもメーカー研究職として内定をいただくことができた私ですが、その就活にあたっては、様々な業界の「企業説明会」に参加してきました。
企業説明会は、就活生に向けて様々な情報を伝えることで、理解・関心を高めてもらうのが目的となっているはずです。
ほとんどの企業説明会では、最後のほうに質疑応答の時間が設けられますが、この時間に質問しようとしない(=手を挙げない)方が結構な数いらっしゃいます。
せっかく参加したのに、質問しないのはもったいないと思いませんか?
そこで今回は、ただ漠然と企業説明会に参加しないように、
質問しないほうがよいこと
をまとめていきたいと思います。ひとつの参考資料として捉えてもらえると嬉しいです。
企業説明会って「いつ」「何を」伝えるもの?
念のため、企業説明会についても以下の2点をまとめておきます。
企業説明会の実施内容
企業説明会の開催時期
マイナビなどが主催しているものは、既に開催されていたりしますよね。
一方で企業ごとが主催しているものは、主として3月の就活解禁以降に実施されます。
企業説明会の参加には予約が必要なことがほとんどですが、いくつかパターンがあります。
② プレエントリーおよびエントリーシート提出後にのみ予約フォームが出現

多くの場合、予約は「早いもの順」です
企業説明会の実施内容
企業の人事の方などがお話ししてくださるのは大体こんなイメージです。
企業概要
事業内容
企業の強み
企業の拠点
福利厚生
パネルディスカッション
質疑応答

現場の「生の声」が聞けるチャンス!
ちなみに、企業のパンフレットは貰えることもあれば、貰えないことも。
企業説明会で質問してみるとよいこと
企業側が就活生に知ってほしい情報は、企業ごとのサイトに載っている「採用情報」などにまとめてあることが多いです。この部分を読めば、ある程度のことはわかると思います。
したがって、企業説明会では、サイトにまとめられていないこと・書いていないことを深堀りして聞いていくべきだと考えます。ざっくり紹介すると以下のようなイメージです。
就活時のことについて
企業の雰囲気について
求める人物像について
企業のこれからについて
業務の内容について
「仕事をするうえでのやりがいはどこにありますか」
「入社してから自分が成長したと思うのはどんなところですか」
「入社後の経験で、印象に残ったエピソードがあれば教えてください」
仕事の流れを聞いておくことで、働き方のイメージが掴めるのではないでしょうか。
また、社員の方がどんな環境でどのような経験を積んできたのかを知ることは、エントリーシート(ES)、とくに志望動機を書く上でも参考になると思います。
就活時のことについて
「入社前と入社後でギャップはありましたか」
「なぜアカデミアではなく企業を選択したのですか」
「どのようなことを意識して就活を進めていましたか」
入社理由を聞いたり、就活におけるアドバイスを得られる貴重な機会となるでしょう。
こちらも志望動機を考えるうえで、ひとつの参考資料となりえます。
企業によっては「先輩社員へのインタビュー」としてホームページに載っていることもあるので、そちらも併せてチェックできるとよいですね。
企業の雰囲気について
「活躍している社員の方に何か共通点はありますか」
「企業の風土や風通しについて思うことはありますか」
「社員の方のバックグラウンドにはどのようなものがありますか」
普段は知ることのない情報を入手できる機会は十分に活用していきましょう。
企業の風土が「自分に合う・合わない」は結構大きな判断基準になりえます。
求める人物像について
「研究職として求める資質やスキルは何かありますか」
ですが、現場の方はより具体的な資質やスキルを思い描いている可能性があります。
企業において、どのような人物が求められているのかを再確認する機会になります。
企業のこれからについて
「競合企業と差別化するポイントはどこにあると考えていますか」
これらについて、現場の方がどのように考えているかはあまり知ることができません。
他の質問に比べると比較的クリティカルな質問になるのではないでしょうか。
番外編:業務の内容について(研究編)
「若手に与えられる裁量の程度はどのくらいですか」
「ひとつのプロジェクトあたり、どのくらいの人数で取り組みますか」
ただし、後述する「入社後のこと」に該当するので、その機会はよく考えましょう。
企業説明会で質問しないほうがよいこと
一方で以下に示すように、企業説明会では避けたほうが賢明な質問もあると考えます。
自分あるいは企業の研究内容について
ホームページや資料に書いてあることの確認
福利厚生など入社後のことについて
「福利厚生」「研修制度」「異動」「残業」などに関する質問は避けるべきです。
もちろん権利として知っておくべきですが、果たしてその情報は今すぐ必要でしょうか。
入社できるかどうかは選考次第であって、質問をする時点では不明なはずです。
今すぐ気にしてもあまり意味がありませんし、就活に直接活きることはありません。

多少のことならホームページに書いてあります
自分あるいは企業の研究内容について
「私は御社で〇〇の研究をやってみたいのですが〜」
質問の機会があるのは就活生のうち当てられた人のみです。
せっかくなら自分だけでなく、他の方の役にも立つ情報を手に入れたいですね。
また企業の研究内容については機密であることが多く、ほとんど話せないはずです。

製品に直結するであればなおさら
研究職の方がその場にいらっしゃらない、また専門外である可能性も除外できません。
専門的すぎる質問は避けたほうがよいと、私は考えています。
ホームページや資料に書いてあることの確認
「(とくに製薬で)パイプラインについて教えてください」
「売上高と研究開発費の比率はどのようになっているのでしょうか」
新たに得られる情報はあまりないですし、質問にかける時間がもったいないと思います。
まとめ:企業の環境・雰囲気・考え方を知るために質問しよう
ここまで、企業説明会における質問のポイントをまとめてきました。もう一度おさらいしておきましょう。
・業務の内容について
・就活時のことについて
・企業の雰囲気について
・求める人物像について
・企業のこれからについて
・福利厚生など入社後のことについて
・自分あるいは企業の研究内容について
・ホームページや資料に書いてあることの確認
ひとりずつチェックしてはいないと思いますが、悪目立ちする可能性は否定できません。
常に見られているかもしれない意識を持って、質問をしてみてください。志望動機やエントリーシートに繋げられる情報が必ず得られるはずです。
皆さんの就活がうまくいくことを心から願っています。