でも発表資料はどうやって作ればいいんだろう…。

こんにちは、くりあす(@kuriyaslog)です
就職活動を終えた私は、幸いにもメーカー研究職として内定をいただくことができました。
研究職に絞った就活を行なってきましたが、その面接の一部として「技術面接」と呼ばれる面接をいくつか経験してきています。
これは研究職や技術職に就くためには避けられないでしょう。
しかし、技術面接に際して、
資料を用いてあなたの研究を10分間発表してください
と言われても、どのように資料を組み立てればいいか困る方もいらっしゃるはず。
そこで今回は私自身の経験を踏まえて、技術面接における資料の作り方と注意事項をまとめていきたいと思います。ひとつの参考資料として捉えてもらえると嬉しいです。

今回はプレゼンテーションを題材にします!
技術面接でのプレゼンテーション
資料を用いてあなたの研究を10分間発表してください
と冒頭で述べたのは、実際にこの時間でプレゼンテーションをしたからです。

大体このくらいの時間になるかと!
大学・大学院での研究で審査を受けた方や、学会で口頭発表の経験がある方はよくわかっていると思いますが、プレゼンテーションの流れは基本的に変わりません。
① 背景
② 目的
③ 方法
④ 結果
⑤ 考察
⑥ 展望
(⑦ 研究実績)

技術面接そのものについては別の記事で!
まずはアナログでストーリーを考えよう
発表資料を作るとき、いきなりパソコンに向かっていませんか?
この方法はあまりおすすめできません。
設計図もないままに家を建てようとするのと同じ。

じゃあどうすればいいの?
設計図をつくる
研究の理解にどんな情報が必要か
どんなストーリーで話せばわかりやすいか
ざっくりと構成を書いてもよいですし、話す内容だけでも構いません。
一般的に、1つのスライドは1分程度で説明するのが適切と言われるので、10分間の発表時間があるなら、スライドは多くても12枚くらい。
しかし、この設計図の段階では、枚数をオーバーしても問題ありません。

オーバー分はこの後で修正します!
設計図を修正する
スライドの流れを書いたメモカードを、机の上に並べてみましょう。
何を話すか、どのデータを示すかを考えながら、
メモカードの削除
メモカードの並べ替え
を行なって、あなたの研究のストーリーを描いていきます。

ここでスライド枚数を調整します
とくに、論理展開や因果関係に気をつけて修正できるといいですね。
設計図を元にスライドを作り始めよう
メモカードでの設計図が完成したら、スライド作りを始めましょう。
作っている最中で「ここは変えようかな」と思っても、まず形にすることが大事。
方法・結果から書くのがオススメ
最初は、実験の方法や結果から書き始めるのがいいと思います。
なぜなら、その実験は既に完了していて、結果は確定しているから。
どの結果を見せて、どの結果を見せないかを考えましょう。

論文や特許の都合で出せない結果を載せていないか確認!
方法・結果が書けてきたら、考察や展望を続けて書いていきます。
背景(イントロ)は最後に手を付けよう
背景(イントロ)は、もっとも時間の調整が利く部分です。
方法〜展望のボリュームによってサイズが変わるので、最後で問題ないかと。
何がわかっていて、何がわかっていない?
研究を理解するために必要な情報は何かを考えて、十分な説明をしましょう。
発表資料を作るうえでの注意事項
最低限、意識してほしいことを以下に2つまとめておきます。
文字は極力減らそう
ひとつずつ説明していきますね。
詰め込みすぎはNG

見せたい結果がいっぱいあって選べない!
そんなこともあるでしょう。
しかし、全部見せてしまっては情報が多すぎますし、理解が追いつきません。
たくさん結果がある中でも「これは」というものを使うべき。
詰め込みすぎて見にくい資料を作るのではなく、間引く勇気を持ちましょう。
文字は極力減らそう
よく発表資料を文字で埋め尽くす人がいますよね。
そこまで書いてあったとしても、恐らく面接官は全部読みません。

読む気が失せそうじゃないですか?
一番重要なことを文字でも書いておく、くらいに留めるべき。
小さな字で書いてあるような説明文はいますぐ削除しましょう。
研究発表におけるデザインについては、以下のサイトが役に立つと思います。
プレゼンテーションだけでなく、ポスター作りでも非常に有用です。
まとめ:「面接官に何を伝えたいのか」を最優先に
ここまで、研究発表資料の作り方と注意事項についてまとめてきました。
もう一度おさらいしておきましょう。
方法・結果から書きはじめるのがオススメ
背景(イントロ)は最後に手を付けよう
なぜなら、発表の相手はあなたの研究内容を初めて聴く面接官なのですから。
「何を相手に伝えたいのか」をよく考えて準備すれば、必ず結果が返ってきます。自己満足で終わる発表ではなく、相手を納得させる発表を心がけてみましょう。
皆さんの就活がうまくいくことを心から願っています。