内容が薄くなりそうだけどどうすればいいんだろう?

先日、研究概要の書き方についてざっくりまとめた記事を公開しました。
しかし、これに関して、

研究概要に書くことがない!
と焦っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私も、学士から取り組んでいたテーマの進捗はなんとも微妙でしたし、修士から並行していたテーマの方も結果がほとんど空っぽな状態でした。
そこで今回は「結果がない」と思っている方でも、書けることはある、ということをお伝えしていきたいと思います。ひとつの参考資料として捉えてもらえると嬉しいです。
研究概要に「書くことがない」と感じる状況とは

研究概要に書くことがない!
と焦るパターンにもいくつかありますので、まずはこれを紐解いていきます。
あまり結果が出ていない
そもそも研究していない
行ったとしても実験していない
根本的な問題になりますので、まずはその解決を優先すべきだと考えます。
研究概要は「あなたが研究として行なったこと・考えたこと」を書くものです。
厳しいことを言うようですが、前提としてクリアされていて然るべきかと思います。

無い袖は振れませんからね
あまり結果が出ていない
修士進学の際に研究室を変えた
そもそもテーマが決まるまでに時間がかかってしまうこともありますからね。

人によっては手技の獲得が必要な場合も
また、私のように学士と修士でテーマが同じであっても、ほとんど研究に進捗がない方もいらっしゃるかもしれません。
修士卒での就活を考えると、就活が本格開始する1年次の3月まで約1年間。
分野にもよるとは思いますが、結果が出揃っている方が珍しいかと思います。

とくに生物系は時間がかかりますからね
真剣に研究に取り組んでいるつもりでも、意外と研究の進みは遅いものです。
そのため「結果がない=書くことがない」と頭の中で成り立っているのかもしれません。
研究概要に「書くことがない」ということはない
どんなに結果が出ていないとしても「書くことがない」ことはありません。
なぜ私がそう考えているのか、ポイントを以下の2点にまとめておきます。
「どのように考えたか」を書く場所である
「結果」をアピールする場所ではない
研究概要には結果を書くことが望ましいですが、それがすべてではありません。

私の研究ではこんな結果が得られました!
というように、得られた結果のみを淡々と述べるものは研究概要ではないと考えます。
少なからず実験を行なえば、何らかの結果は出てきますよね。
たとえそれがポジティブでなく、ネガティブだったとしても、です。
実験をして結果を綴るだけなら、あなたでなくとも誰でもできると思いませんか?

重要なのは次ですよ!
「どのように考えたか」を書く場所である
研究概要では、得られた結果から「あなたが何を考えたか」を書くべきです。
結果とは実験データそのものですが、
予想した結果と違ったのなら、仮説が誤りだと指摘できるかも
〜でないことがわかったのなら、次はどうすればよいか考える

考察に終わりはないですからね

「考えたこと」なら、色を出せます!
まとめ:研究概要を通じて「これは面白い!」と思わせる
繰り返しになりますが、研究概要に「書くことがない」ことはありません。
あなた自身が考えたことを表現できれば、それは立派な研究概要への一歩を踏み出せます。
「どのように考えたか」を書く場所である
皆さんの就活がうまくいくことを心から願っています。